「昌、」

「なんだ~?」

「俺な、由季を取り戻したい、…けれど、まだ出来ないんだよ…」



俺の言葉に昌は黙って話を聞く。


「信は、自分でそう思ったんだろ?けれど、まだ無理だな…」




”無理だな…”昌のこの言葉に俺の心にヒビが入る。




「あぁ、悪い意味ではないから…けれど、お前の中にはまだ村道と言うなの奴がいるからな……まずは…村道と決着をつけてこい…」



そう言い昌は優しく微笑むと、俺の肩を思いっきり叩いた。



「イッッ!痛ぇよ、」


俺は肩をさすりながら昌を睨み付ける。
だが、妙に嬉しかった。



由季、待っててくれよ。
図々しいかもしれないけど…俺はお前がただ、好きなんだ。