翌日――――。


当たり前のように学校へ行く。
だけど、その当たり前が違う。


右手がいない彼女を探してしまうんだ。


手を繋いで、登校をした日々。
笑いあった日々。
ケンカもした日々。




何もかもが大切な時間だったのに…。
自分で捨ててしまった。



後悔してる。
今すぐ戻りたい…。けれど、まだ、ダメなんだ。


そんな気持ちを抱えながら目の前には教室。



ため息をつき教室に入り、自席へとつく。



「っはよー!信っ」


能天気に俺に挨拶をする昌。
昌なりの慰め方だ。



「はよ、昌」