「琉、教えて……貴方、何か知ってるでしょ…」
私が言うと琉は首をかしげる。
「なんのこと?」
「惚けないで!」
私が声をあげると周りのお客の目線が私達に向く。
「夏実…ここお店だよ…落ち着いて…」
琉は少し慌てながら私を落ち着かせようとする。
「分かった……じゃあ、公園に行きましょ…」
私は鞄を持ちお会計を済ます。
そして、近くの公園に足を踏み入れた。
いつも通りベンチに腰を下ろすと私は琉を見る。
「で?何を知っているの?」
「……だから、何が?」
こんな時にもおちゃらけモードの琉に私は少しいらっとする。


