「なに?」



私がにこりと微笑むと羽柴くんは顔を歪めてこう言った。



「信と、別れたんだね…」


「え?、」


驚きで声がでない。



「本当なんだ…」


「それは!……私のせいだから…私のせいで信が…私は信にとって重い女なんだよ」



私はそう言い自分の足を見つめる。



「何言ってるの?由季ちゃんは俺らの為に頑張ってくれたじゃん…信だってまだ、由季ちゃんの事好きなんだよ?」



その言葉に私は目を見開く。



「嘘だよ……うそ、私はだって!今恭くんと付き合ってるんだから!」



「………え?」


何をいってしまったのだろう。
私は自分の口元を押さえる。



「私だって……信が好きだよ…けれど、もう無理だよ…」


「由季ちゃん」



私はベンチから立ち上がる。



「ありがとう…羽柴くん、今日は帰るね…また明日…」



私はそう言い公園から出た。