「由季………俺はお前に無理をしてほしくないんだ…」



「無理、?無理なんて、してないよ?」



その時点で無理をしているのが俺には分かる。



「しょうがねぇよな…ハハ…カッコ悪ぃ俺…」



カッコ悪ぃよ…凄く……。



「ごめん由季……俺では由季を幸せには出来ない…」



俺は意を消して言った。



「だから……俺ら別れよっか……」



笑顔で言えてたと…思う。



「これが、俺の下した決断だ…」




そして、俺は屋上から出ようとした所で由季が呼び止める。




「由季と過ごして俺は楽しかったよ…花菜の事もすごく助かった……けれど、俺では無理だ」



そして、俺は由季に最後の言葉を言った。



「ありがとう由季………それと、さよなら……一条さん…」



こうして俺は屋上から出た。
二人の時間は長くて短かった……。