由季にとっての俺は何なんだ?


むしろ、


俺は由季を幸せに出来ただろうか―――。



「ダメだ…」



訳の分からない事を考えてしまう。
だけど、



由季は村道の事を忘れては……いない。



なら、答えは簡単だろう……。


由季の笑顔が俺は好き。


それならもう、俺は由季のためにしてやれることをするだけ。



俺は俺の決断を下す…ただそれだけだ。




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時間は早い。



「悪い、これから二人で用事があんだ、先に帰ってくれないか?」


もう放課後だ。
俺は由季に話をするため昌達には帰ってもらった。