由季にとっての俺は何なんだ?
むしろ、
俺は由季を幸せに出来ただろうか―――。
「ダメだ…」
訳の分からない事を考えてしまう。
だけど、
由季は村道の事を忘れては……いない。
なら、答えは簡単だろう……。
由季の笑顔が俺は好き。
それならもう、俺は由季のためにしてやれることをするだけ。
俺は俺の決断を下す…ただそれだけだ。
―――――――――
――――――
―――
時間は早い。
「悪い、これから二人で用事があんだ、先に帰ってくれないか?」
もう放課後だ。
俺は由季に話をするため昌達には帰ってもらった。


