~Side信~



誰も居ない廊下で足跡が響く。



「由季……」



俺は立ち止まり壁を思いっきり叩いた。
悲惨な音をたてて消えていく。



”好きだったよ――”



なんて、嘘に決まっている。



本当は今でも”好き”なんだよ……。




でも、さすがにあんなのを聞いたらもう、俺でも自信をなくす。
そう、あんなのさえ聞かなければ……




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「あー、頭痛てぇ」


頭が痛くて自分のベッドでゴロゴロしている俺。



学校は休みにしてもらった。