「しょうがねぇよな…ハハ…かっこ悪ぃ俺」



信は笑顔を崩しても笑おうとしている。


「ごめん……由季、俺にはお前を幸せにできない…」



私は首を横に振る…。
この先は聞きたくない。




「だから由季……俺ら別れよっか…」



私の目から涙がこぼれ落ちる。



「な、んでよ……信、嫌だよ…」


私は必死に声を出す。
だが、信は首を振るだけ。



「これが、俺の下した決断だ……」



信はそう言い屋上から出ようとした。