時は放課後…。 いつものメンバーで帰るはずだが、珍しく信が私を呼び止める。 「悪い、これから二人で用事があんだ…先に帰ってくれないか?」 夏実達は顔を見合わせると頷いた。 「じゃあね~」 元気にそう言いながら三人は話ながら歩いていった。 取り残された私と信。 「屋上…行こうぜ」 信の言葉に私は頷き信の後へと続く。 屋上に入ると少し冷たい風が私の頬を撫でるように通りすぎる。