そういえば……。 私は周りをキョロキョロとする。 やっぱり、いない。 「どした?由季」 夏実がそんな私に気が付き話しかける。 「琉くんがいないんだよね…」 私の言葉で夏実も確かに…と、頷き返す。 どうしたんだろ……もしかして風邪かな…。 「まぁ、相手は琉よ、心配は無用!!」 「そ、うだよね…うん、」 夏実の自信満々な言葉に私は頷いた。 そうだと、いいな。 そう思いながら私は授業を受けた。