「っよし!……じゃあ私は此方だから…じゃあね!」


私は夏実に手を振り自分の家へと向かった。



「恭くん……どうして今更」


私はうつ向きながらか細く呟く。



『いつまでも一緒にいたいな…』



あの言葉が酷く脳裏に焼き付く。


「好きだったのに…好きだったのに…恭くん…」



私の目からはいつの間にか涙が出てくる。