「きりーつ…礼!」


気が付けばもう帰る時間。


「由季帰ろー!」


ニコニコしながら私の席に駆け寄ったのは夏実。



「うん!羽柴くんと琉くんも一緒に帰ろ?」


私が二人をみて誘うと羽柴くんは…


「ごめん!俺今日は琉と帰るわ…」



「あぁ…だから俺もパス!ごめんな由季」



琉くんは顔の前で手を合わせて私に謝る。