~夏実Side~ 「で?どしたの?琉…」 私は人気のない階段に連れてこられた。 「あぁ……夏実だけには話さないといけないことがあるんだよ…」 「変なの~いつもはそんなこと言わないのに…」 私は壁に寄りかかってクスッと笑う。 「転入生……二人いることは知ってるよな…」 何かと思えばそれか… 「知ってるけど……そう言えばあと一人は誰だろうね」 私はう~ん…と、考える。