気づけばキミと恋に落ちて

…っと、危ないっ。ケトル落とすとこだった…。


やっぱり、もしかしなくても、宗ちゃん、わたしのこと……。


で、でも‼︎奥さんいるのにっ。早く誰か出勤してきてよっ。


もうこの空気耐えらんないからっ‼︎


そんなわたしの思いが通じたのか。


「おはようございます」


その声に救われた…。宗ちゃんは、わたしからパッと離れ、わたしは、珈琲を淹れることに集中させた。


「珈琲、どうぞ…」
「うん、ありがとう」


いつものように珈琲を置き、自分の席へと戻る。


宗ちゃんのせいで、掃除どころじゃない。