気づけばキミと恋に落ちて

行く…?一つしかない…?やだっ、そんなオトコとオンナが行く場所なんて言ったら…ねぇ…?


「…っ、イッタイ‼︎急になにするんですか‼︎」


まだ、なにも言ってないわたしの頭に、チョーが付くほどのイタイゲンコツが落ちてきて、涙目になりながらオトコを見上げた。


「バーカ。お前が変な妄想してるからじゃねぇかよ」
「変な妄想って‼︎」
「どうせホテルとでも思ったんだろ」
「……ぅ」


そりゃあ、思いますよ‼︎〝行くつったら一つしかない〟なんて、そんなこと言われれば誰だってソッチだと思うでしょうよ‼︎


「ちょっ、なにするんですか⁉︎」


黙り込んだわたしの頬を急に両方の手で包み込むように、パフッと優しくオトコが触れた。


「あのなぁ。いくらなんでも、酔っ払いのオンナを無理矢理抱こうとは思わねぇよ。まぁ、酔ってる方が感度はイイらしいけどな?」
「なっ…‼︎」


そ、うなの…?酔っ払ってる方が気持ちがイイ、ってこと…?


「あ、なに。経験ないんだ?なら、ちょうど酔っ払ってるしホテル行こうか?」
「じょ、冗談じゃないですっ‼︎誰が、あなたみたいな人と行くもんですか‼︎」
「えー、そこまで拒否られたら傷付いちゃうなぁ」