気づけばキミと恋に落ちて

「な、なんですかっ⁉︎」
「んー?オレさ、困ってるオンナノコがいたら、ほっとけないんだよね」
「はい…?」
「特に、キミみたいな可愛い子はさ?」


って‼︎まさかの、タラシ⁉︎サイアク…。


わたし、オレ様のタラシに一目惚れしてたなんて…。


早くっ、早く来て‼︎電車様、来てくださいっ‼︎


時計を見ると、あと三分。ウソでしょ…。


あと三分もコイツと一緒にいなきゃいけないわけ?


「なに、時計見ちゃって。そんなにオレといたいんだ?」
「は?チガっ、」
「ほら、来いよ」


なにを勘違いしたのか、このオトコはわたしの肩を自分のほうへと抱き寄せた。


「ちょ、やめてくださいっ」
「照れんなって」
「照れてませんってば‼︎」


あーっ、大きめの声出し過ぎた…。