気づけばキミと恋に落ちて

「ほら、駅まで送ってあげるから。立てる?」


わたしの腕をクイクイと、優しく引っ張り上げるマネをしてくる宗ちゃん。


「でも…」と言ってみたけど「はるちゃん」と、いつもの声とはチガウ低めの声。


そんな声にドキッとしながらも、仕方なく席を立った。


「ちょっと、はるちゃん駅まで送ってくるから、みんなはこのまま飲んでてなぁ」


そしてわたしの腕を軽く掴み、部屋から出ようとした時。


「宗ちゃん」と、和歌ちゃんの声がした。


宗ちゃんが振り向いて、なんとなくわたしも振り向くわけで。


「どうしたの、和歌ちゃん?」
「皆さん思ってると思うので、わたしが代表して言うんですが。陽美さんに、手出さないでくださいよ?」


わ、和歌ちゃん…。こんな楽しい飲み会の席で、そんなことわざわざ言わなくても…。