気づけばキミと恋に落ちて

オレは、それをムシして陽美の顔に手を近づける。


そして、親指で陽美の頬を優しく撫でる。


「陽美、スキだ」


目を見て、真剣に気持ちを伝えると、ほんの少し陽美の顔が変わった。


それを見逃さず、陽美が俯かないように優しく顔に触れたまま、クチビルにそっとキスをした。


深く深く……と、いきたいとこだけど、そこはガマンして、名残惜しくクチビルを離すと、陽美と目が合う。


「……そんな顔すんなよ」
「え…?」
「押し倒したくなんだろ」


驚いた顔をしてるけど、実際陽美の目はトロンとしていて、どう見ても……。


いや、もうこれ以上考えるとダメだっ。


「陽美のペースに合わせるから。な?だから、今日はおしまい。風呂入ってくるわ」


もう一度、ちゅ、と小さくキスをすると今度こそ、オレは風呂に入るために襖を閉めた。