気づけばキミと恋に落ちて

「あのなぁ。確かにスキなオンナには、触れたいよ。キスだってしたいし、その先のことだってしたいに決まってる。だけどな?スキなオンナが…陽美が、オレのトナリにいてくれるだけで、それだけでいいんだよ」


それだけで、オレは幸せだと思う。


「……ホント、に?」
「あぁ。だから、その〝クソオトコ〟と一緒にすんじゃねぇよ。いくらだって、待ってやるよ。陽美が、いいって思ってくれるまで待つ。陽美に合わせるよ」
「………」


オレの言葉に、陽美は小さく頷いた。


「……でもよ」
「ん…?」


陽美が顔を上げ、目が合う。そんな陽美の顔に手を伸ばし、そっとクチビルに触れた。


陽美は、やっぱりビクリと身体を震わせる。


「キスは、平気なんだろ?」
「……え?」
「クソオトコとも、会社のヤツともできて、オレとはできねぇ?」


もう、頷かれたらどうしようか。


いくらでも待つとか言いながら、キスまで拒否されたら、立ち直れねぇかも。