でも、陽美の驚いた顔見たいしなぁ。


「んなの、決まってんだろ?」


そう言ってオレは、陽美の耳元で、わざと囁くように言った。


「同じフ・ト・ンっ」
「なっ…⁉︎」


あ。刺激強すぎたか…?すげぇ顔が真っ赤で、口が金魚みたくパクパクしてる…おもしれぇけど。


「……なぁ、露天入ってきてもいい?」
「えぇっ⁉︎」
「だって、大浴場まで行くの、めんどーだし」


これは、ホント。部屋に付いてないなら、仕方なしに行くけど部屋に付いてんだ、普通は部屋風呂を選ぶだろ。


「……わかった。いいよ」
「なに、一緒に入りたいって?仕方ねぇなぁ。特別だぞ?」
「な、なに言って‼︎誰も入りたいなんて、言ってない‼︎」


あー、おもしれぇ。コロコロ変わる、陽美の表情がスキだなぁ。


つか、大事なコト忘れてた。