気づけばキミと恋に落ちて

そこは悩まずに言ってほしかったんだけどな…。


さて、ここからが本題だ。ふっ、と息を吐くと昔話を始める。


「オレ、初めて彼女できたのって学生の時だったんだ」
「……高校生、だよね?」
「あぁ。すっげぇ、かわいくて、マジで惚れてた」


カワイイからスキになったワケじゃねぇけど。


「高一の夏だったかな。告白されてさ。オレも気になってた子だったから、付き合ったんだ。それから毎日が、すげぇ楽しくてさ」


勉強より、ダチより、なによりも優先してた。


まあ、初めての彼女だったんだ。


思春期のオトコなら、舞い上がるのが当たり前。


「でも、高三の春…卒業式の日に振られた」
「え?」


陽美は驚いて後ろを振り返ろうとしたみたいだけど、すぐ近くにオレの顔があったのに気付いて、慌てて顔を戻した。