気づけばキミと恋に落ちて

***


「陽美と初めて会った時のこと、覚えてるか?」
「あ、うん」
「あん時、オレのことどう思った?」
「どう、って……」
「思ったこと言えよ」
「……チャラいな、タラシだな、って思った」


だろうな。自分でも思ってたからな。


陽美を後ろから抱きしめながら、過去のことを話すと決めた。


つっても、たいした話じゃねぇんだけど。


それにしても、この体勢…ヤバイな。


自分で来いって言ったくせに、陽美の姿、香りに目眩がする。


浴衣姿で、そこから白い肌が見えて、シャンプーの香りがして…。


って、そんなことより話だ。


「今のオレからも、チャラさとか…感じるか?」
「え?今の拓篤?……ううん、感じないよ」


一瞬、陽美が悩んだように見えた。