気づけばキミと恋に落ちて

「それより、コッチ。来いよ」


そう言われて拓篤の声がするほうを見れば、布団を敷いた上に胡座をかいて手招きをしてた。


「な、なんで布団の上っ⁉︎」
「いいだろ?二時間ぶっ通しで、運転して疲れてんだよ」
「………」


そう言われると、なにも言えない…。


ユックリと拓篤の傍まで近付くと、〝胡座をかいてる上に座れ〟と無言で指差す。


さすがにそんな大胆なことはできないと、トナリに座ろうとしたわたしの腕を掴み引っ張ると、そのまま拓篤の上に座らされた。


「ひゃっ…‼︎」
「陽美が素直に座んねぇからだろ」
「……だって」


そんなのね、普通に座る人なんか、子供だけだよ‼︎


「ね、拓篤……」
「あ?」
「この体勢で、話すの…?」
「いいだろうが」


……全然よくありませんっ‼︎拓篤の足の上に乗ってるってだけでも恥ずかしいのに、後ろからギュ、と抱きしめられてて。


拓篤が話すたびに、息が耳にかかって更に恥ずかしくなる。


「陽美、オレさ……」


でも、拓篤がマジメなトーンで話しだすと、息とか、密着してるとか、関係なくなっていた。