気づけばキミと恋に落ちて

〝ガタッ〟と椅子から立ち上がると、自然と宗ちゃんがわたしを見上げる形になった。


…って、どうしてそんな目で見つめてくるのっ。


子犬というか、ワガママを受け入れてもらえなかったような子供というか…。


「そ、うちゃん…?どうかされましたか…?」
「はるちゃん、引っ張ってくれる?」


そう言って、わたしの前に〝スッ〟と出された手。


この手を握って、引っ張ってくれと…?


「い、いですけど…」


ゆっくり手を出して〝キュッ〟と、宗ちゃんの手を握った。


と、その直後だった。


「ちょっ…⁉︎宗ちゃん⁉︎」
「つーかまえたっ」