お互いにクスッと笑うと、着替えてオレは一度家に帰宅した。


あの辺なら、車のほうが行きやすいからな。


普段は車に乗らないけど、たまにドライブに行きたくなる。


そのために、なかなか車を手放せないでいた。


今回、初めて役に立った気がする。


ただムダ足にならないように、自宅に着くまでの間、花ゆららに確認の電話をしてみた。


一応、プライバシーの問題もあるらしく安易に教えられないそうなんだけど、〝婚約者なんですが〟と言ったらカンタンに教えてくれた。


こんなんでいいのか?とも思うけど、今回は助かったしヨシとしよう。


ついでに、泊まる予約もして。ノンストップで走らせること、二時間ちょい。


八時半頃に着き、駐車場で陽美に電話をかけると、陽美の様子がおかしかった。