気づけばキミと恋に落ちて

車で約二時間、か…。行けないこともねぇけど、オレが行ったところでなぁ。


ホントに一人で行ってるのかも、わかんねぇのに。


「店長、行ってきたらどうですか?」
「あ?」


スマホ片手に悩んでたオレに、いつからいたのか岡崎が後ろから話しかけてきた。


「聞くつもりはなかったんですけど、聞こえちゃって…。すんません。オレ、ここ長くないですけど、今まで大きなトラブルってないですし。あ、前の〝水ぶっかけ事件〟は、驚きましたけど」


水ぶっかけ事件、な。あれは、オレも驚いたけどな。


「でも、お前明日休みだろ。なんだかんだ、オレいない時お前に任せちまってるしな」


岡崎は入った時から、一生懸命に頑張ってくれて。


なんでも、オレの休みがないから、少しでも役に立ちたいらしい。


だからオレも、つい頼りにしてしまう。