気づけばキミと恋に落ちて

「陽美……」
「ん?」


名前を呼ばれ、そのまま顔を上げる。


拓篤とは身長差があるから、顔を上げても拓篤は遠くて。


「……もう、ムリ」
「えっ?」


なにがムリなのか、聞こうとする前に身体を離され、腕を掴まれる。


そして強引に引っ張られると、近くにあった路地に連れてかれた。


「たく、ま……?」


拓篤の視線がスゴく熱くて、目が離せない。


吸い込まれるような、そんな感じ。


しばらく、お互い黙って見つめ合っていると、突然拓篤が手のひらで目を覆い、クスッと笑った。