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時刻は、夕方五時になるところ。


いつもより頑張って、カンペキに仕事を終わらせていた。


まわりを整理整頓して、あとは五時になるのを待つだけだ。


ホントに拓篤、来てくれてるのかな…?


時間は自由だって言ってたけど、接客業だし抜け出せられないこともあるんじゃ…。


あ、五時になった。考えごとをしていると五時になり、わたしは席を立った。


「お先に失礼します」


そう言って、足早に拓篤が待っているであろう会社の外に出た。


ドキドキしながら、外を見てみるとスマホ片手に立ってる拓篤を見つけた。


ホントに来てくれたんだっ。嬉しくなって、ニヤけてしまう。