気づけばキミと恋に落ちて

でも、オニの拓篤は、それだけじゃ終わらせてくれなくて。


「それで?」
「え?」


それで、って…。これ以上、わたしになにを言ってほしいのっ。


「オレになにか、してほしいことは?」


拓篤にしてほしいこと…?そんなの、一つしかない…。


「べつに、なかったらないでイイんだけど?」
「あ、あるっ」


自分でも驚くくらい、大きな声が出て気付いたら拓篤の腕を掴んでいた。


「ん、なに?」
「……拓篤に、ギュ、されたい」


あーっ、やっぱ恥ずかしい‼︎こんな真昼間に、しかもこんな人がたくさん歩いてる中で、こんなこと言ってしまうなんて…。


でも拓篤は「よく言えました」って、笑うからそんな気持ちもどこかへ吹き飛んでしまった。