気づけばキミと恋に落ちて

でもわたしが、外に出ようとするとグイン、と後ろから誰かに引っ張られ、後ろを振り向けば悲しそうな表情(かお)をした宗ちゃんと、目が合った。


「ホントに、彼氏だったんだ…」
「……だから、言ったじゃないですか。信じてくれましたか?」


多分、留里ちゃんが言った言葉が、宗ちゃんにも届いたんだと思う。


というか、留里ちゃんは宗ちゃんにも聞こえるように、大きな声で言ったのかもしれない。


「あぁ…。信じるよ…。でもオレ、」
「宗ちゃん。もう一回…もう一回だけ、奥さんと話し合ってみてください…。宗ちゃんは優しいけど、優しすぎるのもよくないと思うんです。多分、少しくらい強引なとこがあったほうが、女性は嬉しいんじゃないかなって。もしかしたら、奥さんだって待ってるかもしれないし」


人それぞれだから、もしかすると強引な人がイヤだって思う人もいるのかもしれないけど…。


わたしも最初、拓篤に会った時は、〝あんなオレ様‼︎〟って、思ってたけど、こうやって多分わたしは、惹かれていて。


「そっか…。うん、わかった…。考えてみるよ…。でも、オレは本気だったから。それだけは、ウソじゃないから」


宗ちゃんの言葉に、小さく頷くとわたしは外で待ってる拓篤の元へと急いだ。