気づけばキミと恋に落ちて

伝票と一緒に出された千円札。


「えっ、わたし払うよ」
「いい」


いい、って…。だって、それが目的で、わたしに会ったんじゃないの?


それとも、やっさんが言うように口実なの…?


拓篤が、わたしを…?……ないない‼︎


ないでしょ、そんなことっ。


「ほら、行くぞ」


当たり前のように手を繋ぎ、店を出る。


初めはスゴく気になっていたこの手も、すこしずつ慣れてきた…と、思う。


手に集中しなければ、の話だけど。