気づけばキミと恋に落ちて

お互い無言で食べ始め、わたしのゴハンが残り半分くらいになった時。


なんとなくトナリから視線を感じ、ユックリ見ると拓篤は食べ終わったらしく、肘をカウンターにつき、顎を手のひらにのせた体勢で、わたしを見て微笑んでる拓篤と目が合った。


「……っ」


なにっ、なんなの、このプレイは…。


「スキだな、そういうの」
「す、スキっ⁉︎」


ねぇ、〝スキ〟ってなに⁉︎なんのスキ⁉︎


わたし、ただ食べてただけなんだけど…。


心の中で、アタフタしてるわたしに、拓篤の反対のあいてる手がふいに伸びてくる。


「オレさ、オトコの前で〝丼モノは太るから食べれなーい〟とか、食ったとしてもチマチマ食って〝もう、お腹いっぱーい〟とか、そういうオンナってキライ。陽美みたく、オトコの前でもそうやって普通に食うオンナがスキ。こういうのも、気付かないでさ」


こういうの?気付かない?え、なに?