気づけばキミと恋に落ちて

そんなこと言われたって、知らないよ…。


付き合った人なんて、高校生以来いないし、会社でだってそんなみんなでゴハン食べに行くことだって少ないし、陽ちゃんは…まぁ、食べるほうだけど。


なら、あとはテレビとか雑誌の情報しかないじゃないっ。


そうこうしてるうちに、お兄さんが並を二つ持ってきてカウンターに置いてくれる。


「ほら、食うぞ」


割り箸を渡され、食べようとするも、どうやって食べたらいいか、わからないんだけど…。


〝食べ方〟じゃなくて、ここは女性らしく上品に食べるべきなのかなって。


でも、トナリをチラッと見れば、コチラを気にすることなく普通に食べていて。


なんか悩んだ自分が、アホらしく思えてきた。


そう思うと、急にお腹が減ってきて、大口とまではいかないけど、いつも通り食べ始めた。