気づけばキミと恋に落ちて

でも、拓篤はこんな感じで素っ気ない返事だ。


恋人…じゃ、ないのかな。


「拓篤、帰るの…?」


いくつくらいだろう。わたしと変わらないくらいだとは、思うんだけど、すごくキレイな女性。


ほんのり茶色の髪に、サラリとキレイなストレートロング。


そんな彼女が、少し悲しそうな表情(かお)をした。


「あぁ、デート」
「ちょ、誰がっ」


拓篤は見えてなかったの?この人の顔を‼︎


繋いでた手を、彼女に見せつけるように胸の位置まで持ってきてアピールしなくたって…。


手を離そうとしても、ギュッと握られていてカンタンに離すことができなくて。