気づけばキミと恋に落ちて

「なぁ、はるちゃん、」
「おはようございまーすっ」


宗ちゃんが、なにかを言おうとした時、ドアがバンッと開いて、いつもより少し早い留里ちゃんがツカツカ入ってきた。


「あ、留里ちゃん。おはようございます。今日は早いんですね?」
「まぁね。最近、年のせいか早くに目が覚めちゃうのよねぇ。あ、はるるん。ちょっと見てもらいたい資料があったの。いい?」
「あ、はい。その前に…宗ちゃん、なにか言おうとしてましたよね?」


留里ちゃんのところへ行く前に、宗ちゃんに聞いておかなきゃ、と思ったんだけど。


「あー、特別急ぐ話じゃないから今度でいいよ」
「そう、なんですか?じゃあ、わたし留里ちゃんのとこに行きますね」
「あぁ」


急ぐ話じゃないってことは、仕事の話じゃないってことだよね。


じゃあ、なんの話だったんだろう。


ここでは言えない、ってことは、そういう話なのかな。


いや、でも。なんかそれって、自分が自惚れてるみたいで、恥ずかしいよね。


宗ちゃんがいいって言ってるんだから、忘れよう。