「宗ちゃんは、わかりやすいのよ。アレで隠してるつもりなのかもしれないけど、みんなはるるんに気があるって知ってるわよ」


えぇっ……ウソ、でしょ?


「だって、あからさまに態度がチガウんだもの。どんな鈍感な子だって気付くでしょ」


へ、へぇ…。わたしは、まったく気付かなかったんだけどな…。


「で?宗ちゃんにキスでもされた?」
「へ?そ、そんなのないですっ‼︎」


キス、はされてないもんね。


「でも、いろんなことがありまして……」
「いろんなこと?」
「うん……」


先に運ばれてきたサラダをつつきながら、話した。


宗ちゃんのこともだけど、拓篤のことを…。


「へぇ〜。その〝一目惚れさん〟が、そんな人だったのぉ」
「うん…」