「あの、ご相談したいことが……」
「あー、そういうこと。了解だよ。じゃあ、仕事早く終わらせなきゃね‼︎」


留里ちゃんは笑顔でそう言うと、急いで仕事モードに入った。


「どこで食べるー?」
「できれば、個室が……」
「ん、そうだねぇ」


いつも通り仕事を終わらせ、留里ちゃんと二人、会社を出た。


来た場所は、会社近くのイタリアンの店。


ここは個室があって、居酒屋みたくゴチャゴチャしてないから話しやすい。


留里ちゃんもそう思って、ここにしてくれたんだと思う。


まだ夕方五時過ぎだったから、店内にはあまりお客さんがいなくて、わたしたちは待つことなくすぐに席へ案内された。


パスタとサラダとドリンクとデザートがセットで、千五百円。


ランチだと、更に安い。それぞれ好きなパスタとドリンクを選ぶと、店員さんが頭を下げ、下がって行った。