気づけばキミと恋に落ちて

拓篤が上から下まで、スッスッと見て言った。


「似合ってる」
「え…」


〝似合う〟と言われると、やっぱり嬉しいもので、思わず顔がニヤけてしまう。


「サイズ、ピッタリだったろ?」


フ、と笑った拓篤に「そうだ‼︎サイズ‼︎どうして…」と、問いかけるも。


「さぁな」


と、拓篤はわたしから目を逸らした。


〝さぁな〟って…。まぁ、いいか。


お茶もかけられたワケだし、従業員のためにやってくれたことだし、サイズだってたまたまだろうし、もう拓篤と会うこともないだろうし、今日のことは〝夢〟を見てることにしよう。


「じゃあ、わたし戻ります。イロイロと、ありがとうございました」