気づけばキミと恋に落ちて

ちなみに〝はるるん〟と呼ぶのは、留里ちゃんだけ。


男性社員は宗ちゃんを含めて、みんな〝はるちゃん〟。


それを〝はるるん〟にしようと、留里ちゃんは言ってたんだけど定着せず。


わたし的には助かったけど、留里ちゃんは未だに納得していないらしい。


そんな留里ちゃんだけど、わたしは大好きな先輩だ。


「なになにー、はるちゃん不倫願望あるのー?」
「えー、純粋そうな顔して考えてることチガウねぇ」


狭い空間だから、普通の声で喋ったことすべて、まわりに聞こえる。


だから留里ちゃんの〝不倫〟発言は、あっという間に全員に聞こえ、そしてみんなに囲まれる始末。


「ちーがーいーまーすっ‼︎‼︎」


ガタッと立ち上がり、逃げるように宗ちゃんのもとへ駆け寄った。