気づけばキミと恋に落ちて

あれは店長として、ここの責任者として、仕方なくだ。


うん、きっとそう。心の中で、ウンウンと頷いていると、また岡崎さんが口を開いた。


「それにしても。拓篤さんのあんな笑ったところ、初めて見ました」


え、いつ笑った?頭の中でグルグル考えてみても、ゼンゼン思い当たらない。


そんなわたしを見て岡崎さんが、クスッと笑った。


「〝スリーサイズ〟って言う前に笑ってたじゃないですかー」


えぇっ⁉︎あれっ⁉︎いや、だってあれはバカにしたような、そんな感じの笑い方だったでしょー‼︎


「接客の時はもちろん笑顔ですけど。なんて言うんですか?素の笑った顔は、見たことないです。まぁ、オレ入ったばかりだからなのかもしれませんが…」
「へ、へぇ…」


まぁ、確かにあの笑い方は、あの日の夜にも見た。


ここではやっぱり、素を出さないのかな。