気づけばキミと恋に落ちて

「ちょっと外で話すぞ」


冷たい声で佐伯を見下ろすと、小さく頷き素直にオレの後を付いてきた。


ドアを閉め、腕組みをする。


「ドリンク持って行ったのは、お前だよなぁ?」
「……はい」
「彼女に聞いても、なにも言ってくんねぇんだけど。アレやったの、お前だろ?」
「………」


持って行ったことはすぐに認めたが、陽美にぶっかけたことは言いたくないってか?


「客だぞ。あんなことして、どうしてくれんの」
「だ、だって…‼︎」
「なに」
「店長……拓篤が、あの人と親しげだったからっ」
「は?オレがオンナと親しげだったら、いけないわけ?」


イミ、わかんねぇ。なにコイツ。


こんなオンナだったか?今までだって、知り合いのオンナはたくさん来たし、今までこんなことなかったハズだ。


「あー、そういうことか」
「な、なにっ…」


すっかり、忘れてたな。こういうオンナって、執着心すげぇんだったな。