気づけばキミと恋に落ちて

「あ、の……」
「もういい。わかったから、な?なにも言うな。それより、風邪引いたら困るな。ちょっと待ってろ」


なにか言おうとした陽美だったが、オレはそれを止めた。


そして部屋に付いてる内線電話を取り、耳にあてた。


「あー、岡崎か?あー、オレだ。うん。あのよ、乾いたタオル持って来い。できるだけ、多めにな。あ、それと。そこに、佐伯いるか?あぁ、二人で来いや」


電話に出たのは佐伯ではなく、岡崎(おかざき)というオトコ。


最近入った新人なんだが、よく動くし、素直でとてもいいヤツだ。


その岡崎にタオルを頼み、佐伯も一緒に来るよう伝えた。


「せっかくウチの店を選んで、来てくださったのに、大変申し訳ありませんでした」


オレはオトコのほうに、頭を下げた。


するとオトコは、顔の前で手を振った。