気づけばキミと恋に落ちて

座ってる陽美に目線を合わせるようにしゃがみ、聞くと少しだけ顔を上げた陽美と目が合った。


「黙ってちゃ、わかんねぇだろ?これ、やったヤツ誰だよ」


自分の不注意で、こんなんなるか?


誰だ、この部屋に飲み物運んだヤツ。


数十秒、頭ん中で思い出す。


「あー」


そして…思い出した。なるほどな。


だからアイツ、オレを行かせたくなかったのか。


陽美の性格は知らねぇけど、これだけ聞いても言わねぇってことは、佐伯のためを思ったんだろう。


そういうの、たまんねぇな。そんな自分に、フと鼻で笑うと陽美の頭にポンと手をのせた。