気づけばキミと恋に落ちて

「お待たせいたし……っ⁉︎」


〝お待たせ致しました〟と言おうとして、言葉に詰まる。


「えぇと…これは?」


オトコのほうに目を向けると、わからないとでも言うような顔をしている。


「あの、オレもトイレに行ってて、はるちゃんを一人にしたのが悪かったんです…。帰ってきた時には、もうびしょ濡れで…」


陽美を見れば、俯いていて、どんな顔をしているのか、わからなかった。


「とりあえず、タオル。陽美、これどうした」


陽美の膝の上にタオルをかけ、声をかけたが、首を横に振るだけで。


なにも言いたくないのか。


「陽美、これはお前がこぼしたんじゃねぇよな?」