気づけばキミと恋に落ちて

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「タオル……ですか?」


今日は平日で、夕方はわりと混まない時間帯だ。


混むのはやっぱり、もっぱら夜だろうか。


〝チャンピオン〟は、ここの他に数店舗あって、テキトーに毎日を過ごしてた時、元々仲の良かった中尾(なかお)というヤツに〝店長をやってくれないか〟と誘いを受けた。


べつにやりたいこともなかったし、〝合わなかったら辞めてもいい〟と言われ、この仕事を受けた。


あとから中尾に聞けば〝拓篤は顔がいいから女性客が、たくさん入ると思ってね〟なんて、そんな理由でオレが選ばれたのか、と唖然とした。


ちなみに他の店舗の店長も、イケメン揃いらしい…。


中尾の狙いは的中したのか、来る客は八割方オンナ。


部屋が狭いからカップルで来るヤツらや、オトコ一人で来るヤツもいる。


もちろん、オンナ一人でも。結構カップルで来ることが多いとわかり、今回試しに中尾に〝カップルの割引き券〟の提案をしたら、〝好きにしていいぞ〟と言われ今回試しに、割引き券を作ってみた。