気づけばキミと恋に落ちて

近くに座ったやっさんに小声で聞く。


「いや、初めて見た…。とりあえず、テキトーに頼んでおこうぜ。お茶でいいか?」
「うん…」


やっさんも初めてなら、いつもはこんな感じじゃないんだな…。


まあ、もう二度と来ないから今だけガマンしてればいいんだけど。


「お茶二つだけ、お願いします」


やっさんがそう言うと、無言でその人は出て行った。


「怖かったね、アレ…」
「あぁ。だな…」


二人で静かな部屋で落ち込む。やっさんはすぐに歌うのかと思いきや、歌い始めると飲み物が来るから、それが恥ずかしいらしい。


確かに歌ってる時に「失礼します」と入ってくる感じはね…。


いくらアチラ側がなんとも思っていなくても、コチラ側は抵抗があるもんね。