気づけばキミと恋に落ちて

「とりあえず、行ってみようぜ」
「あ、うん」


やっさんの後ろにくっつき、そのイケメンさんに会いに……イヤイヤ、やっさんの歌声を聴きにカラオケ店の中に足を踏み入れた。


「お、時間帯かな。誰も待ってないな。ラッキー」


中は、ちょっと薄暗くて外から見た通り広くはない。


入ってすぐ左側に五人ほどが座れるソファーがあって、やっさんが言った通り、時間帯なのか一人もいなかった。


そしてすぐ先にはカウンターがあって、そこで受付をするんだよね、きっと。


で、こっちはーー


「はるちゃん」
「えっ?」
「朝渡した券、ちょうだい」
「あ、うん。ごめんね」


チガウ方向を見ようとした時、やっさんに呼ばれ券を渡してなかったことに慌てて、やっさんのトナリに並んだ。


「サンキュ」