「お母さん…」 その声は、ゆき姉ちゃんのものだった。 声を出そうとすると、今度は父さんがそれを止めた。 「お母…さん…」 花を置いたのか、カサッという音がした。 「ごめんなさい…」 その言葉に、拳にぐっと力がはいる。