そう言って、拓馬兄ちゃんが立ち上がった時。 窓の方から音がした。 鍵が外側から開き、窓が開かれる、そんな音が。 拓馬兄ちゃんが、口に一本指を立てて、こちらに声を出さないように指示した。 静かな部屋に、寒い空気とともに、花のいい香りが漂った。