「拓馬、もういいでしょ? そろそろ雪ちゃん返してよ…。 私たち何時間、待ってたと思ってるのよ!」 門の内側には、みんながいた。 会いたかったみんながいた。 今のやり取りを皆に見られていたと思ったら、顔から火が出そうで。 一歩後ろに引いた足を、繋いだ左手は許さなくて。